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介護の仕事を行う際、最初に取得しておくべき資格として「介護職員初任者研修」があります。
介護資格の第一ステップと言われる初任者研修は、未経験者でも取りやすいとされていますが、誰でも簡単に取得できる資格なのでしょうか。
また、どのように勉強すればいいのか不安に感じている人も多いかもしれません。
この記事では、初任者研修の学習において、効率よく進めるポイントや注意点などを紹介します。
初任者研修が必要な理由
初任者研修の資格が必要なのは、どのような理由からなのでしょうか。
初任者研修を取得しておく必要性を4つの観点から挙げてみます。
就職に有利
介護の仕事への就職を考えている場合、初任者研修を持っていることで採用されやすくなります。
無資格でも介護施設への就職は可能ですが、資格を持っている人と持っていない人とでは、持っている人のほうが優先されるでしょう。
初任者研修を取得しておけば、就職にかなり有利です。
また、訪問介護の仕事には基本的に初任者研修以上の資格が必要となるため、訪問介護を希望している人は取得しておかなければなりません。
スムーズに仕事ができる
介護の仕事では、職員同士で介護の専門用語が飛び交っており、ある程度の言葉の意味を知っておかないとスムーズに業務がこなせない可能性があります。
加えて、利用者さんの特徴や症状などを理解するには、身体や心の知識も必要になります。
初任者研修では、介護の基礎知識や基礎技術といった基本が学べるため、未経験者や初めての職場でも自信を持ってスムーズに業務をこなせるようになるでしょう。
給与が上がりやすい
初任者研修を取得すると、「資格手当」がついて給与がアップする場合があります。
無資格で働いていても、働きながら学んで初任者研修を取得することで給与が上がるケースがほとんどです。
職場によって手当の有無や給与アップについての規定がさまざまなので、一度しっかり確認しておくといいかもしれません。
キャリアアップできる
介護の資格の中でもっとも汎用性の高い国家資格である「介護福祉士」をめざすには、初任者研修からスタートするルートが一般的です。
初任者研修の次はヘルパー1級に値する「実務者研修」を取得し、その上で介護福祉士を受験することになります。
介護福祉士になれば、さらなる給与アップはもちろん、できる業務の範囲も広がります。
まずは初任者研修を修了してキャリアアップの最初の一歩を踏み出しましょう。
初任者研修を取得するのは簡単か
それでは、初任者研修は誰でも簡単に取得できる資格なのでしょうか。
難易度や合格率、取得する際の難しい点を紹介します。
初任者研修の難易度
初任者研修は、介護関連のスクールで130時間分のカリキュラムを修了する必要があり、職務の理解や介護の理念・基本から老化や認知症、障害の理解、生活支援技術までさまざまな角度から介護の初歩を学ぶことになります。
期間としてはだいたい4ヶ月程度です。
講義の内容としてはそれほど難しいものではなく、介護に関わったことがない人でもきちんと講義を聞いて予習復習すれば習得できるレベルといえます。
ただし、カリキュラム終了後、30分〜1時間ほどの最終試験を受けてクリアしなければならないのがネックかもしれません。
記述式問題と選択式問題になりますが、研修で習った箇所からしか出題されないため、講師が「ここは大切」などと強調した箇所をしっかりマークしておいて、必ず復習しておきましょう。
初任者研修は、受講者をふるいにかけて落とすために行うのではなく、受講者がきちんと理解しているかを確認する意図があります。
また、100点満点中70点程度がボーダーラインで、満点や高得点を得る必要はありません。万が一、不合格となった場合でも再試験を受けられる場合が多いです。
また、スクールによっては実技演習の試験がある場合もあります。
この試験に関しても、あらかじめ流れを練習してから試験が行われるため、難易度はさほど高くはないといえるでしょう。
初任者研修の合格率
初任者研修を取得するには、最後の試験の合格率も気になるところです。
試験はそれぞれのスクールで独自に作成された問題が出題されるため、合格率は公表されていません。
しかし講義をきちんと聞きながら学習を進めればほぼ合格できるでしょう。
初任者研修の試験は、介護福祉士資格の国家試験やケアマネージャーの試験とは違い、研修内容をしっかり理解しているか確認することが目的です。
合格するまで再試験もあるので、最終的には合格率100%といえるのではないでしょうか。
初任者研修取得の難しい点
初任者研修を取得するには、最終試験よりも実技演習の方が大変かもしれません。
実技演習では、ベッド上での体位の変換から車椅子への移乗、車椅子の扱い方、食事・排泄介助まで、介護技術の基本スキルを実際に行いながら学びます。
ふだんあまり運動していない人や腰が弱い人にとっては負担が大きく、多少厳しい時間になるでしょう。
また、高齢者に接したことがないなど、まったく初めての場合、接し方自体に難しさを感じる可能性があります。
なお、初任者研修では合計130時間の講義を受ける必要があるため、仕事や子育て、家事などとの両立が難しい点が挙げられます。
座学は通信でできても、実技演習は通学で行わなければならず、夜間や土日を使って通学する場合はスケジュールの調整がかなり大変かもしれません。
忙しい時期を避けて学ぶ期間を決めるなど、両立するための工夫が必要です。
効率よく学習するポイント
初任者研修を取得するには、効率のよい学習が不可欠です。
ここでは、初任者研修の勉強を進めるうえでおすすめの学習方法を紹介します。
講義のポイントをメモ・マークしておく
しっかりと講義を聞くことが一番の学習方法だといえますが、範囲が広いため、ポイントをおさえていくことが大切です。
特に重要なところや試験で出題される箇所は、講師が強調するはずなので必ずメモやマーキングをしておきましょう。
また、テキストに付箋を貼っておくのもいいでしょう。
後で見返しやすいよう、自分なりの印を付けておくことがポイントです。
復習して知識を定着させる
メモやマーキングなどをした重要な箇所は、試験前はもちろん、何度も見返して確認することがコツです。
復習を繰り返せば、しっかりと知識が定着します。
通勤などのスキマ時間を利用してテキストを読み込んだり、自分に出題して回答したりするなど、学習時間のほかの時間を使って少しずつ復習を進めていきましょう。
講師に質問する
講義でわからない部分は、講師に質問することをおすすめします。
介護業界独特の言葉が講師から出た場合、「わからなかった」で済ませるのではなく、しっかり質問しましょう。
ベテラン講師などはとくに、業界用語を使用することもあるようです。
気になる言葉やわからない言葉があれば、ぜひ積極的に質問してみましょう。
資格取得をする際に気をつけたい注意点
次に、初任者研修を取得する際の注意点を挙げます。
座学だけでなくスクーリングがある
初任者研修には座学だけでなく実技演習があるため、必ず通学しなくてはいけない点に注意しましょう。
座学では通信でも受けることが可能ですが、実技の場合、通信での授業は難しく、平日仕事の人は夜間や土日に通学するコースを選択することになります。
講座ごとに学習期間が異なる
同じスクールでもさまざまな初任者研修の講座があり、コースによっては学習時間が短縮できるので、選ぶ際には確認しておくことが重要です。
たとえば、平日に都合がつきやすい人には平日コースがおすすめです。
週1~3回ほど平日の朝から夕方まで通学して学ぶコースになります。通う日数が多いほど短期間での資格取得につながるでしょう。
また、仕事などで平日に時間が取れない人は、土日コースがおすすめです。
未来ケアカレッジなら初任者研修の取得が簡単
初任者研修は、きちんと講義を聞いて学習すれば簡単に取得できる資格です。
講師が指摘する重要な部分を重点的に覚えるなど、学習のポイントを押さえながら学習することで試験にも合格しやすくなります。
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