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ケアマネジャーになる方法|試験や実務研修の概要も解説!
「ケアマネジャーになる方法を知りたい」とお悩みの方も多いでしょう。
ケアマネジャーになるには、実務経験を積み、試験に合格し、実務研修を修了しなければなりません。
ケアマネジャーになる方法は簡単ではありませんが、それでも目指す方が多いのは、やりがいのある仕事だからでしょう。
今回は『ケアマネジャーになる方法』『ケアマネジャーの試験』『ケアマネジャーの実務研修』について解説していきます。
この記事を読めば、ケアマネジャーへの道のりがわかり、今後の計画が立てやすくなります。
ケアマネジャーになる方法
ケアマネジャーになる方法は次のとおりです。
- 1.実務経験を積む
- 2.受験申し込みをする
- 3.試験に合格する
- 4.実務研修を修了する
- 5.資格登録
- 6.介護支援専門員証の交付申請をする
それぞれ解説していきます。
実務経験を積む
ケアマネジャーの試験を受けるためには実務経験が必要です。
介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士・看護師などの、国家資格に基づく業務に通算5年(900日)以上従事しなければなりません。
ケアマネジャーを目指すなら、国家資格取得後5年以上の実務経験、または相談業務で5年以上の経験を積みましょう。
受験申し込みをする
受験資格を満たしたら、受験の申し込みをしましょう。
都道府県によって違いがありますが、6月ごろから申し込みの受付が始まります。
申し込みに必要な書類は、郵送や各区市町村の介護保険課などで入手できます。
下記URLから各都道府県の担当課のホームページを確認しましょう。
参考:社会福祉振興・試験センター『介護支援専門員』
試験に合格する
受験の申し込みを済ませたら、ケアマネジャーの試験の合格を目指しましょう。
ケアマネジャーの試験は、正式名称を『介護支援専門員実務研修受講試験』といいます。
試験は、毎年1回、10月ごろ実施されます。
試験の詳細は各都道府県で異なりますので、ホームページをチェックしておきましょう。
実務研修を修了する
試験に合格したら、介護支援専門員実務研修が受けられるようになります。
介護支援専門員実務研修受講試験に合格しただけでは、ケアマネジャーにはなれません。
研修の実施日程は都道府県により異なりますが、多くの場合、年に数回実施されます。
資格登録
実務研修を修了したら、資格の登録申請をしましょう。
資格登録には期限があり、実務研修終了後より3ヶ月以内に申請しなければなりません。
登録の申請先や申請方法などは、都道府県ごとで異なりますので、インターネットなどで確認しておきましょう。
介護支援専門員証の交付申請をする
資格登録だけではケアマネジャーとして働けません。
介護支援専門員証の交付をもって、ケアマネジャーとして実務に就けるようになります。
介護支援専門員証の交付申請は、資格登録と同時にできますので、忘れずに申請しておきましょう。
介護支援専門員証は、ほとんどの場合1ヶ月程度で交付されます。
ケアマネジャーの試験とは
ケアマネジャーの試験について、おさえておきたいポイントは次の3つです。
- ・試験の概要
- ・受験要件
- ・試験の合格率
それぞれ解説していきます。
介護支援専門員実務研修受講試験の概要
介護支援専門員実務研修受講試験は、勤務先の都道府県で受験する必要があります。
ケアマネジャーとして勤務しない場合は、住所地が受験地になるので間違えないようにしましょう。
また、試験日と合格発表は全国共通となっており、10月中旬に試験実施、合格発表は12月上旬に行われます。
介護支援専門員実務研修受講試験の受験要件
介護支援専門員実務研修受講試験の受験要件として、次の2つを満たす必要があります。
- ・受験地が勤務先または住所地であること
- ・対象となる資格または相談援助業務で一定の実務経験を満たすこと
実務経験の対象資格は次のとおりです。
- ・医師
- ・歯科医師
- ・薬剤師
- ・保健師
- ・助産師
- ・看護師・准看護師
- ・理学療法士
- ・作業療法士
- ・社会福祉士
- ・介護福祉士
- ・視能訓練士
- ・義肢装具士
- ・歯科衛生士
- ・言語聴覚士
- ・あん摩マッサージ指圧師
- ・はり師、きゅう師
- ・柔道整復師
- ・栄養士
- ・精神保健福祉士
相談援助業務としては、下記の施設などにおける生活相談員の業務が該当します。
- ・特定施設入居者生活介護
- ・地域密着型特定施設入居者生活介護
- ・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
- ・介護老人福祉施設
- ・介護老人保健施設
- ・介護予防特定施設入居者生活介護
また、計画相談支援・障害児相談支援における相談支援専門員や、生活困窮者
自立相談支援事業における主任相談支援員も、相談援助業務に該当します。
上記の業務に従事して5年以上、かつ業務に従事した日数が900日以上あることが受験要件です。
なお、直接的な対人援助業務に従事していない場合は、実務経験として認められないので注意しましょう。
参考:東京都福祉保険財団『令和4年度東京都介護支援専門員実務研修受講試験受験要項』
介護支援専門員実務研修受講試験の合格率
ケアマネジャーの試験の合格率は、直近の令和4年度で19.0%となっています。
また、2018年より受験資格の厳格化が行われ、第21回以降は受験者数が激減しています。
ケアマネジャーの試験は受験のハードルも高く、合格するのが難しい試験といえるでしょう。
参考:厚生労働省『第25回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について』
ケアマネジャーの実務研修とは
介護支援専門員実務研修について、おさえておきたいポイントは次の3つです。
- ・研修の概要
- ・募集期間
- ・実施期間
では、一つずつ解説していきます。
介護支援専門員実務研修の概要
介護支援専門員実務研修は、ケアマネジャーの試験合格者を対象に、都道府県ごとで行われます。
研修の目的は、ケアマネジャーとして働くうえで必要な知識や技能の習得です。
介護支援専門員実務研修では、前期と後期に分けて介護保険制度や法令の理解・ケアプランの作成などを学びます。
また、オンラインで研修を実施する都道府県もあります。
介護支援専門員実務研修の募集期間
介護支援専門員実務研修は、都道府県ごとで募集期間も異なります。
例えば、東京都では1期と2期で募集が分けられ、第25回の1期は令和4年12月に募集が開始されました。
第24回の2期は令和4年4〜5月が募集期間でしたが、毎年同じではない可能性がありますので、事前にホームページなどをチェックしておきましょう。
また、1期の募集は12月の数日間しかなく、期間が短くなっているので注意が必要です。
参考:東京都福祉保険財団『介護支援専門員研修について|介護支援専門員 実務研修』
介護支援専門員実務研修の実施期間
介護支援専門員実務研修の実施期間は、約2ヶ月です。
例えば、東京都では第25回の1期が令和5年1〜3月で実施されます。
第24回の2期は令和4年7〜9月が研修の実施期間でしたが、こちらも毎年同じ時期に実施されるとは限らないので、事前のスケジュール確認が必要です。
また、都道府県によって実施スケジュールは異なりますので、各都道府県の情報をインターネットなどで確認しましょう。
参考:東京都福祉保険財団『介護支援専門員研修について|介護支援専門員 実務研修』
ケアマネジャーになる方法は簡単ではない!試験対策講座を有効活用しましょう!
では、今回のまとめです。
ケアマネジャーになるためには、実務経験を積んで、試験に合格し、実務研修を修了する必要があります。
実務経験と実務研修は地道に取り組むしか方法がありませんが、試験は対策が可能です。
難易度の高いケアマネジャー試験の合格に近づきたいなら、試験対策講座の活用が有効的です。
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