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「ケアマネジャーの試験は難しい?」「ケアマネジャーの試験に合格するためには?」とお悩みの方も多いでしょう。
ケアマネジャーの試験は、ほかの介護系資格と比較しても難易度が高い試験です。
また、働きながらケアマネジャー試験の合格を目指す場合、効率的な学習方法が課題になるでしょう。
今回は『ケアマネジャー試験の難易度について』『ケアマネジャー試験が難しい理由』『ケアマネジャー試験の合格に近づく方法』を解説していきます。
この記事を読めば、ケアマネジャーの試験に合格する近道がわかります。
ケアマネジャーの試験は難しい?
ケアマネジャーの試験は、正式名称を介護支援専門員実務研修受講試験といいます。
まずは、ケアマネジャーの試験について、次の3点を解説していきます。
- ・合格ライン
- ・合格率
- ・難易度
ケアマネジャー試験の合格ライン
ケアマネジャーの試験は、介護支援分野と保健医療福祉サービス分野に分かれており、それぞれ正答率70%が合格基準となっています。
ただし、問題の難易度により補正が入るため、合格点が変動する点に注意しましょう。
参考までに第25回(令和4年度)の合格点は、介護支援分野で25問中18点、保健医療福祉サービス分野では35問中26点となっています。
参考:東京都福祉保健局『第25回介護支援専門員実務研修受講試験合格基準』
ケアマネジャー試験の合格率
ケアマネジャー試験の合格率は年々低くなる傾向にあり、令和4年度に実施された第25回の試験では19%の合格率でした。
過去5年の合格率の平均は17.9%となり、簡単な試験ではないことがうかがえます。
参考:厚生労働省『第25回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について』
ケアマネジャー試験の難易度
3福祉士と呼ばれる次の国家試験と、直近の合格率を比較してみましょう。
- ・第34回介護福祉士国家試験:72.3%
- ・第34回社会福祉士国家試験:31.1%
- ・第24回精神保健福祉士国家試験:65.6%
第25回介護支援専門員実務研修受講試験の合格率が19%ですので、介護系資格の中でも難易度は高いことがわかります。
参考:厚生労働省『第34回介護福祉士国家試験合格発表』『第34回社会福祉士国家試験合格発表』『第24回精神保健福祉士国家試験の合格発表を実施します』
ケアマネジャー試験が難しい理由
ケアマネジャーの試験が難しい理由としては、次の4点が考えられます。
- ・五肢複択という出題形式
- ・試験時間が短い
- ・学習時間の確保が難しい
- ・ケアマネジャーの質を向上するため
一つずつ解説していきます。
五肢複択という出題形式
ケアマネジャーの試験は五肢複択形式で出題されます。
五肢複数とは5つの選択肢から複数の正解を選ぶ形式で、1つでも答えを間違うと不正解です。
一方、介護福祉士国家試験は五肢択一形式で出題され、1問につき正解は1つしかないため、解答に時間はかかりません。
五肢複数は解答の所要時間がかかり、結果として試験の難易度も高くなります。
試験時間が短い
ケアマネジャーの試験が難しい原因の一つは、試験時間の短さです。
ケアマネジャーの試験は、120分で60問出題されます。
一方、介護福祉士国家試験では、220分で125問が出題されます。
1問あたりに費やせる時間を比較してみましょう。
- ・ケアマネジャー:2分
- ・介護福祉士:1.76分
1問あたり14秒ほどしか差がありません。
両試験の難易度を考えると、ケアマネジャーの試験時間は短いといえます。
学習時間の確保が難しい
ケアマネジャーを目指す方の多くは、働きながらの受験になります。
厚生労働省の調べでは、第25回介護支援専門員実務研修受講試験の職種別合格者数で、もっとも多かったのは介護福祉士という結果が出ています。
次いで多かったのが看護師・准看護師です。
どちらも働きながら難易度の高い試験勉強に取り組むため、思うように学習が進められずに合格できなかったというケースも少なくないようです。
参考:厚生労働省『第25回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について』
ケアマネジャーの質を向上するため
ケアマネジャーの質を向上する目的で受験資格が厳しくなった結果、合格者が少なくなった可能性も否めません。
2017年までは、初任者研修修了者は実務経験5年以上、無資格でも実務経験10年以上で受験できました。
しかし、ケアマネジャーの質の低下や介護職員の減少が問題視され、2018年度に受験資格が厳格化。
受験資格が『規定の国家資格に基づく業務、または相談援助業務に従事し、5年以上の実務経験』となり、受験のハードルが上がりました。
ケアマネジャー試験の合格に近づく方法
難易度の高いケアマネジャー試験の合格に近づく方法として、次の5つが挙げられます。
- ・過去問題に取り組む
- ・取れる点は確実に取る
- ・用語の理解を深める
- ・苦手分野を克服する
- ・試験対策講座を受ける
一つずつ解説していきます。
過去問題に取り組む
過去問題に取り組む方法は、試験勉強の王道です。
過去問題に何度も取り組んでいると、理解の足りない部分が見えてきます。
苦手な部分を重点的に学習して過去問題に再挑戦する作業を繰り返せば、得点も増えていくことでしょう。
少ない時間を有効活用できるので、働きながら試験勉強する方に向いています。
取れる点は確実に取る
実際に試験を受けるときは、わかる問題や得意分野から解答していきましょう。
ケアマネジャーの試験は120分しかありません。
わからない問題でつまづいていると、答えられる問題で得点できなくなってしまいます。
問題の優先順位を決めておきましょう。
用語の理解を深める
ケアマネジャーの試験では、法律や制度などの専門用語が多く使われます。
正確に問題を読み解くためにも、用語の理解を深めておきましょう。
単語帳や単語カードを利用して、仕事の休憩時間に覚えるのも一つの方法です。
苦手分野を克服する
ケアマネジャーの試験に合格するためには、苦手分野の克服は避けて通れません。
なぜなら、ケアマネジャーの試験問題が60問しかないからです。
介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問、それぞれで7割以上の正解が合格基準になっています。
つまり、介護支援分野で8問、保健医療福祉サービス分野で11問落とすだけで不合格になってしまうため、1問でも多く得点できるよう対策しておきましょう。
試験対策講座を受ける
難易度の高いケアマネジャーの試験に、独学で合格するのは簡単なことではありません。
少しでも合格に近づきたいなら、試験対策講座を受けましょう。
未来ケアカレッジのケアマネジャー試験対策講座は、通学コース・WEBコース・公開模試コースに分かれており、学習スタイルを選べます。
ケアマネジャーの試験を受験する方の多くは、仕事をしながら受験勉強をすることになります。
少ない時間で効率的に学習を進めるためにも、試験対策講座の受講を検討しましょう。
難易度の高いケアマネジャー試験は、効率的な学習で合格をつかみましょう!
では、今回のまとめです。
ケアマネジャーの試験は、ほかの介護系資格と比較しても難易度が高い試験です。
五肢複択という出題形式の難しさもさることながら、試験時間も十分ではないため、合格が難しい試験となっています。
また、働きながら受験する方も多く、学習時間の確保も課題になるでしょう。
働きながらケアマネジャーの試験に合格するためには、試験対策講座を上手に活用して、効率的に学習を進めるのがベストな方法です。
未来ケアカレッジでは、ケアマネジャー試験対策講座を開講して合格をサポートしています。
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