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「初任者研修に実技試験ってあるの?」「試験に落ちたらどうしよう...」とお悩みの方も多いようです。
結論から言うと、初任者研修の修了試験は主に筆記で実施されることが多いです。
実技演習では講師によるチェックがありますが、理解できているかどうかの確認を目的としているので、ほぼ100%に近い割合で合格できます。
今回は「初任者研修の実技内容」「筆記試験の内容と難易度」「見学や実習の実施」など、初任者研修の試験に関することについて解説します。
この記事を読むと、初任者研修の実技演習や修了試験への不安が解消されますので、ぜひ最後までお付き合いください。
初任者研修では実技演習がある
介護福祉士実務者研修では実技試験が行われるため混同されやすいですが、介護職員初任者研修の修了試験は筆記で実施されることが多いです。
ただし、スクーリングでは実技演習があります。
一つ一つの実技はすべて介護現場で必須となってくる技術ばかりですので、しっかり習得できるよう演習に取り組みましょう。
実技演習の内容
初任者研修のスクーリングでは、主に次の実技を学びます。
- ・排せつ介助
- ・食事介助
- ・移動・移乗
- ・ベッドメイキング
- ・更衣の介助
- ・入浴の介助
介助をする前には目線を合わせ、必ず今から行う内容を利用者へ說明することが、すべての実技共通のポイントです。
介護者本位の介助にならないよう、利用者に同意を得てから介助に入るように心がけましょう。
また多くの実技では、受講者同士で利用者役と介護職役に分かれて演習をします。
技術を習得するうえで介護職役が大切なのは当然ですが、利用者役でも得るものがたくさんあります。
利用者の立場になって介助を体感するのは、介護職として貴重な経験になりますので、ぜひ利用者の思いを想像しながら演習に取り組んでみてください。
排せつ介助
排せつ介助ではオムツ交換とポータブルトイレを使用した介助を学びます。
受講者同士で交代しながら服の上からオムツを当てて、ベッド上で寝ている利用者のオムツを交換する際の具体的な方法を習得します。
利用者の羞恥心を理解して、少ない負担でオムツ交換できることが目標です。
またトイレ介助の演習では片麻痺の利用者を想定して、安全にポータブルトイレへ移乗しズボンの上げ下げの介助をします。
介護技術はもちろんですが、プライバシーに配慮する心構えの学習が重要なポイントです。
食事介助
自力で食事が摂れない利用者に対する食事の介助を学びます。
食事介助では、メニューを說明しながら利用者が飲み込むペースに合わせて食事を口に運ぶことが重要なポイントです。
また利用者役を担当する場合は、自分で食べたくても食べられない利用者の思いを理解するよう意識してみましょう。
また食事介助とセットで口腔ケアの演習も行われます。
口腔ケアは単なる歯磨きと安易に思われがちですが、利用者の健康にも関わる大切なケアです。
歯ブラシや口腔ケア用のスポンジを使い口の中をきれいにする方法を学ぶと同時に、口腔ケアの重要性も理解しましょう。
移動・移乗
片麻痺の利用者を想定して、杖歩行介助やベッドと車椅子間の移乗介助を学習します。
利用者の安全を確保できる立ち位置や、ボディメカニクスを理解して安全に移乗する方法を習得しましょう。
片麻痺の利用者役は少し難しいかもしれませんが、片側の手足が使えない不自由さをぜひ体感してみてください。
また車椅子で段差や坂道を安全に移動する方法も学びます。
実際に車椅子に乗ってみると段差や坂道が予想以上に怖いことを体感できるでしょう。
ベッドメイキング
ベッドのシーツ交換を学習します。
シーツ交換は介護現場で多く行われるので、的確にできるように何度も練習しましょう。
またシーツのしわがあると褥瘡(床ずれ)の原因になりますので、しわにならないようにシーツを交換することがポイントです。
更衣の介助
座った状態の片麻痺の利用者を想定して、パジャマ更衣をします。
ポイントとしては、脱健着患(脱がせるときは麻痺のない側から、着せるときは麻痺のある側から)というルールをしっかり意識することです。
また自分が片麻痺になったと想定し、一人で着替えをしてみて片麻痺での更衣がいかに大変かを体感してみましょう。
筆記での修了試験がある
初任者研修を終了するには、研修の最後に筆記試験に合格しなければなりません。
筆記試験の内容
筆記試験は1時間程度で行われ、出題範囲は初任者研修で学習する全科目が対象になります。
具体的な科目は次のとおりです。
出題される科目
- ・職務の理解
- ・介護における尊厳の保持・自立支援
- ・介護の基本
- ・介護・福祉サービスの理解と医療との連携
- ・介護におけるコミュニケーション技術
- ・老化の理解
- ・認知症の理解
- ・障害の理解
- ・からだのしくみと生活支援技術
- ・振り返り
(参考:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」)
出題範囲は広いですが、要点をしっかり学習しておきましょう。
初任者研修の試験は難しい?もし落ちたら?
初任者研修は、これから介護の仕事をしようとする人のための資格ですので、難易度はさほど高くなく、ほぼ100%に近い割合で修了できます。
一般に「試験」というと「合格・不合格」というイメージですが、初任者研修の試験は落とすための試験ではありません。
キチンと理解できているかどうかを確認するための試験です。
もし仮に合格できなかったとしても、何度でも再試験を受けられます。
初任者研修の筆記試験は決して難しい試験ではないので、安心して取り組みましょう。
施設への見学や実習はある?
初任者研修での実習は必須と定められていないため、見学や実習の実施はスクールの判断に委ねられています。
一部のスクールでは施設への見学や実習があるところもありますが、昨今では感染症の状況を考慮して見学や実習は行わないスクールが多いようです。
初任者研修を申し込む際には見学や実習の実施について確認しておきましょう。
初任者研修の試験が心配なら補講無料のスクーリング選びを
初任者研修の実技演習では講師によるチェックがありますが「技術の習得確認」が目的ですので、ほぼ100%合格できます。
たとえ、その日の授業で「うまくできなかった」「覚えられなかった」と感じても、未来ケアカレッジの公式ホームページの動画で繰り返しチェックできますので、安心して授業を受けて頂くことが可能です。
また、初任者研修では筆記による修了試験が実施されます。
試験の難易度は高くありませんが、未来ケアカレッジでは補講無料で合格できるまで講師やスタッフがしっかりサポートします。
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