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介護職は、今は資格を持っていなくても働き始めることが出来ます。
しかし、知識も経験もないところからいきなり働き始めるのは不安だと感じられる人もいるでしょう。
初任者研修は、介護職に必要な基礎的な知識や技術を習得するための資格です。
初任者研修を受講することで、知識や技術が身に付くだけでなく、仕事の幅も広がります。
本記事では、初心者研修を受講するメリットについて、受講すべき人の特徴と合わせて詳しく解説いたします。
初任者研修を受講する3つのメリット
まずは、初心者研修を受講するメリットについて、順番に見ていきましょう。
就職活動に有利
就職活動の際、履歴書に初任者研修の取得について記載していると、大きなアピールポイントとなります。
何も資格を持っていない人よりも、既に仕事内容についての理解があると判断されるためです。
また、仕事に対する前向きな姿勢も好意的に受け止めてもらえるでしょう。
できる仕事の幅が広がる
資格が無くても介護職には就けますが、すべての介護・福祉系の仕事に就けるわけではありません。
介護職のなかには、資格を持っていなければ行えない業務があります。
介護に関する基礎知識を習得できる
人と人との密接な関わり合いとなる介護職には、専門的な知識が不可欠です。
初任者研修では、介護職に必要な基礎的な知識が身に付けられます。
まったく介護を経験したことない人でも、初任者研修を受ければ介護の流れや基本的な介助の動作を覚えられるなど、非常に働きやすくなるでしょう。
もし、既に経験が多少あったとしても、今一度基礎から学ぶことで知識に基づいた介護ができるようになります。
給与が上がる
介護職の給与は、資格を取得しているかどうかによって、かなり左右される部分があります。
これは、パートやアルバイトとして働く場合も同様です。
厚生労働省の調べによると、令和2年度の介護従業者の月収のうち、無資格の場合は平均275,920円だったのに対し、初任者研修を受講していると平均301,210円だったことがわかりました。
(参考:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」)
初任者研修を受講するのがおすすめな人
続いて、初任者研修の受講がおすすめできる人について、3つのケースをご紹介いたします。
介護に関する資格を何も持っていない人
今、介護職に関する資格を何も持っていない状態で介護業界で働くことを希望されているのであれば、初任者研修の受講が大変おすすめできます。
先述のように、初任者研修によって介護職のなかで自分が担当できる業務が増えるのは大きなポイントです。
できることが増えればそれだけ就職先の選択肢も広がるため、何も資格を持っていないよりも初任者研修を受講することで大きなメリットを感じられるでしょう。
初任者研修の受講は就職でのアピールだけでなく、実際の現場でも間違いなく役立ちます。
介護業界でキャリアアップしたい人
現在、無資格でお仕事をされている方にとって、初任者研修の受講は、その後のキャリアアップに大きな影響を与えます。
初任者研修には、その上位資格として介護福祉士実務者研修が設けられています。
これは、450時間のカリキュラムに加えて医療的ケアの演習を修了することが取得の条件です。
しかし、初任者研修を受講していれば、450時間のカリキュラムのうち、130時間分が免除されます。
国家資格である介護福祉士を目指すのであれば、介護福祉士実務者研修の取得は必須です。
その後のキャリアアップを狙っていくのであれば、その始まりの一歩として初任者研修の受講はおすすめできます。
収入をアップさせたい人
先述の通り、介護職は資格の有無によって給与に差があるため、収入をアップさせたいのであれば、初任者研修を受講するべきでしょう。
初任者研修を修了していれば、その分資格手当がもらえる場合もあります。
資格をまったく持っていない状態で介護職による収入をアップさせたいのであれば、初任者研修の受講がもっとも良い近道となるでしょう。
初任者研修を受講することで学べる事
初任者研修の受講によって可能となる仕事について、いくつか見ていきましょう。
身体介護:食事介助
認知症や体に麻痺といった障害があるために、自身の力ではうまく食事が取れない人に対する介助です。
食事介助はただ口に食べ物を運ぶだけでなく、その後しっかりと咀嚼ができているか、そして飲み込めているかを確認します。
また、食べ物や飲み物を誤嚥する恐れがあるため、要介護者の状況にもよりますが椅子の座り方や高さ、顎の角度などの姿勢や食後の様子にも注意しなければいけません。
身体介護:入浴介助
自分の力だけでは入浴するのが難しい要介護者に対して、介助を行います。
まずは、要介護者の体調を確認したうえで、入浴の準備をします。
続いて、脱衣所と浴室の温度差、転倒転落などに注意して、要介護者に入浴してもらいます。
入浴は、できるだけ要介護者に委ねます。
介助が必要なときは、体を洗う際やお湯をかける際は声かけが必須です。
浴槽に浸かるときは、滑って溺れないように注意します。
身体介護:排泄介助
自分の力だけでは排泄が難しい要介護者に対して、介助を行います。
排泄物は、その人の健康状態を確認するのに役立ちます。
色や臭い、量、形状を確認して問題があれば医師や看護師に報告が必要です。
排泄については、個人の尊厳にも関わる部分なので、とくに誠意を持って取り組まなければいけません。
身体介護:体位変換
床ずれを防ぐための介助です。
健康な人であれば寝ている最中に自然と寝返りが打てますが、身体的に障害がある場合は難しくなります。
床ずれ防止のために、体位を変えて体にかかる圧力を分散させるのです。
身体介護:更衣着脱介助
入浴や就寝・起床時、外に出かけるときなど、必要な着替えの介助を行います。
介護における着替えは、脱健着患が基本です。
これは、脱ぐときは健康なところから、着るときは患っているところから着替えを行うという意味です。
要介護者にとって負担とならないようにしなければいけません。
生活援助
身体介護に対して、掃除や洗濯、買い物、調理、薬の受け取りなど、要介護者の生活を支援するための仕事です。
要介護者のためといってその全てをやるのではなく、難しい部分に対してのみサポートします。
初任者研修を受講して介護業界で活躍しよう!
初任者研修の受講は、これから介護業界で活躍したい人にとって大変おすすめできます。
働き先の選択が増えるだけでなく、今後のキャリアアップも期待できるようになります。
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