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「福祉用具専門相談員に向いてる人ってどんな人?」「自分が福祉用具専門相談員に向いてるのか知りたい」とお悩みの方も多いようです。
福祉用具専門相談員に向いてる人には、話しを聞くのが好きな人や、共感力・観察力がある人などが挙げられます。
しかし、一番大切なのは「福祉用具を通して介護が必要な人々の役に立ちたい」という思いです。
今回は『福祉用具専門相談員とは?』『福祉用具専門相談員に向いてる人の特徴は?』『福祉用具専門相談員のよくある質問』といった内容を解説していきます。
この記事を読めば、福祉用具専門相談員に求められるスキルがわかります。
福祉用具専門相談員とは?
福祉用具専門相談員とは、利用者の状態や希望に適した福祉用具を提案する福祉用具のプロフェッショナルです。
新商品が日々開発されている福祉用具は種類も多く、知識のない方にとって最適な福祉用具の選定は難しいでしょう。
そんな高齢者や家族はもちろん、ときには介護施設などへ福祉用具の使い方や選び方などをアドバイスするのが福祉用具専門相談員の主な役割です。
介護保険の指定を受けた福祉用具貸与・販売事業所には、2名以上の福祉用具専門相談員、または福祉用具に関する知識を有する国家資格保有者の配置が義務付けられています。
需要の高い資格といえるでしょう。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト『福祉用具専門相談員』
福祉用具専門相談員の仕事内容
福祉用具専門相談員の仕事は、次の4つが挙げられます。
- ・福祉用具の選定
- ・計画書の作成
- ・使い方の説明
- ・モニタリング・メンテナンス
福祉用具専門相談員の主たる業務は、利用者の状態や環境を把握し、ニーズに合った最適な福祉用具の選定です。
ほかにも福祉用具の利用計画を作成したり、使用方法を説明したりといった業務があります。
また、福祉用具の利用開始後、利用者に適合しているかの確認やメンテナンスといったアフターフォローも業務のひとつです。
福祉用具専門相談員に向いてる人の特徴は?
福祉用具専門相談員に向いてる人には、次に挙げる7つの特徴があります。
- ・介護に携わる仕事がしたい人
- ・話を聞くのが好きな人
- ・共感力がある人
- ・観察力がある人
- ・提案力がある人
- ・体力に自信がある人
- ・新しいものが好きな人
では、ひとつずつ解説していきます。
介護に携わる仕事がしたい人
介護や福祉に興味がある人は、福祉用具専門相談員に向いています。
介護や福祉は法改正も多く、変化が著しい業界です。
介護や福祉に興味がないと、制度や商品の知識を吸収するのが大変だと感じるかもしれません。
身内や自身に介護の経験があったり、福祉関係者が身近にいたり、今まで福祉に関わりがあった人は、福祉用具専門相談員にやりがいを感じるでしょう。
話を聞くのが好きな人
コミュニケーションが得意な人は、福祉用具専門相談員の素質があります。
適した福祉用具を提案するためにはヒアリングが重要です。
また、介護される本人・家族や介護施設と信頼関係を築くためにもコミュニケーション能力は求められます。
介護サービス利用者の『できないこと』『したいこと』を聞き出さないかぎり、最適な福祉用具の選定は難しいでしょう。
高齢者からニーズを聞き出すためには、表情や言葉の間などを感じ取る非言語的なコミュニケーションも大切になります。
共感力がある人
介護サービス利用者の思いに共感できる人は、福祉用具専門相談員に向いています。
ただ情報を集めて、適した福祉用具を提案するだけでは、困りごとの解消に至らない可能性があります。
なぜなら、利用者の悩みは常に表面化しているとは限らないからです。
介護される本人には実現したい望みがあったとしても、家族や介護施設へ気を遣って本音を言えないかもしれません。
福祉用具専門相談員には、言葉の裏にある心情に気づける共感力が必要です。
観察力がある人
福祉用具専門相談員には、利用者の身体状態を見極める観察力が求められます。
福祉用具の選定には、身体の状態や認知症の程度など、複数の要素が深くかかわってきます。
利用者の麻痺や拘縮の部位や度合い、筋力の低下などを正確に判断するためには、観察力が必要です。
また、会話から認知症の進行状況を把握する能力も必要になります。
提案力がある人
福祉用具専門相談員は福祉用具を提案する専門職ですので、提案力は必要不可欠です。
福祉用具専門相談員には、ヒアリングや観察から得た情報や要望を総合的に分析して、最適な福祉用具を選定・提案する能力が求められます。
また、ときには複数の福祉用具を用意して実際に試してもらうなど、臨機応変に対応できる人は福祉用具専門相談員に向いています。
体力に自信がある人
体力に自信がある人も、福祉用具専門相談員に向いています。
なぜなら福祉用具専門相談員は、車椅子・歩行器・ポータブルトイレ・介護用ベッドといった福祉用具を運搬する機会が多いからです。
また、移動リフトや手すり、スロープなど大型の福祉用具を搬入するシーンもあるでしょう。
しかし、大型の福祉用具は複数人で搬入することが多く、必ずしも力がないと務まらないわけではありません。
また、事業所から介護施設や利用者の自宅へ移動する機会も多いため、福祉用具専門相談員はアクティブな人が向いています。
新しいものが好きな人
福祉用具専門相談員は、新しいものが好きな、好奇心旺盛な人が向いています。
時代のニーズに合わせて福祉用具は日々新しい商品が開発されています。
今まで実現できなかったことでも、新しい福祉用具なら実現可能かもしれません。
福祉用具に興味があり、常に新商品の情報を収集できる人は、福祉用具専門相談員に向いています。
福祉用具専門相談員|よくある質問
福祉用具専門相談員について、次の2つの質問を多く見かけます。
- ・福祉用具専門相談員はきつい仕事?
- ・福祉用具専門相談員の将来性は?
それぞれ回答していきましょう。
福祉用具専門相談員はきつい仕事?
福祉用具の知識、最適な福祉用具を提案する営業力、福祉用具の搬入をこなす体力まで必要な福祉用具専門相談員は、決して楽な仕事ではありません。
しかし、介護現場では多くの方が福祉用具を必要としています。
介護に興味がある方なら、介護には欠かせない福祉用具を扱う仕事にやりがいを感じるでしょう。
福祉用具専門相談員の将来性は?
福祉用具専門相談員は将来性がある仕事です。
なぜなら、多くの方が周知しているように日本は少子高齢化が進んでおり、今後も福祉用具を必要とする高齢者は増え続けていくからです。
また現在の介護保険法では、福祉用具貸与・販売事業所に2名以上の配置が義務付けられているため、一定の需要があります。
ほかにも介護施設やホームセンターなどで働く選択肢もあり、活躍の場が多い仕事といえるでしょう。
【福祉用具専門相談員に向いてる人のまとめ】やりがいのある福祉用具専門相談員の資格を取りましょう!
では、今回のまとめです。
福祉用具専門相談員に向いてる人の特徴は、次の7つが挙げられます。
- ・介護に携わる仕事がしたい人
- ・話を聞くのが好きな人
- ・共感力がある人
- ・観察力がある人
- ・提案力がある人
- ・体力に自信がある人
- ・新しいものが好きな人
福祉用具専門相談員は楽な仕事ではありません。
しかし、介護に必要不可欠な福祉用具を扱う福祉用具専門相談員は、やりがいのある重要な仕事です。
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